2010-01-01から1年間の記事一覧

深奥のバランス

脱力が大事だと知ってはいても、なかなか実際に脱力することができないのは、心身がその深奥でバランスを取っているからだ。 一部分だけに注目し、そこのみ脱力しようとしても、上手くいかない。 結局人間の身体、そして心も含めた存在全体が、トータルでバ…

成り切ること

人間の心は、過去や未来に自由に飛ぶことができる。 しかし、身体はここにしか存在せず、また、身体が物理的に制約されている存在である以上「一つの瞬間に一つのあり方」しか選択できない。 であれば、そのあり方=動作、行為、当為そのものに「成り切って…

勝つことより負けないこと

すべてにおいて「勝つ」必要はないが、「負けないこと」は大切なことである。 勝負はルールに基づいた競争の結果である。 勝ちがあれば、負けがある。 ルールと競争の特性を熟知し、勝利に向かって自分をコントロールしていくことは、確かにおおいに意味のあ…

過去は変えられる

過去は変えられる。 過去に起こったことそのものは確かに変更不可能である。 しかし、「過去に起こったことに対する、現在の態度」は自分の意志で如何様にも変えることができる。 「過去に起こった出来事が、現在の私に影響を与え続けており、私に対する桎梏…

真理は方法論の積み重ねでなく

方法論の積み重ね、知識の積み重ねが真理に近づく道ではない。 それはむしろ、真理から遠ざかる道を歩んでいるのかもしれない。 関わる主体の意思に関係なく「これをやっておけば、大丈夫」といった方法論など存在しない。 方法論や知識は間違いなく大切なも…

世界を変えること

世界を変えることは、誰にでもできることではない。 でも、自分を変えることは誰にでもできることだ。 自分が変われば世界は変わる。 客観的で不変な世界など、存在しない。 刻一刻とこの瞬間にあり方を変えていく世界の姿があるだけだ。 それは私を映す鏡の…

認めてあげた時に変容は起こる

ダメな自分の姿は認めたくないものだ。 しかし、認めてあげなければ、変わるきっかけも与えてあげることはできない。 改善は、排除することではなく、異なったところから光を当ててあげることである。 単なる嫌悪感からくる排除は、その最も排除したいものの…

作られた自然さ

自然を作り出すことはできない。 既にそれは存在しているものだからだ。 そのものがそのままに表現されること。 何の飾り気もなく、何の気取りやてらいもなく、 それでよい。 作られた自然さは、必ず不自然となる。 作為で色付けされた世界に人は住んでいる…

いまここから

目の前にあることをひとつひとつ片付けていく。 焦らずに、そして確実に。 眼にも留まらぬ熟練の技もその延長から生まれる。 表面だけの真似をしないことだ。 原点に還れ。原点に戻れ。 一つ一つの動きに、全く同じものなど何一つない。 昨日と変わらない、…