2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

侍と刀

昔の侍は常に刀を離さなかった。「刀は武士の魂」と呼ばれる。寝るときも常にそばに置いていたという。 侍は、どこで敵に切りかかってこられるか分からないという環境の中に生きていた。誰に突然襲い掛かってこられても、即座に最善の対応をする。昔の武士は…

馴染みのいい感覚

力を使って、無理やり自分の身体を矯正しようとしてもうまくいかないだろう。部分的に、無理に他のところに合わせようとしても、駄目である。力で矯正しようとすると、同時に力で反発されてしまう。 本当に矯正しようとするならば、大事なことは、身体の他の…

身体の重さを感じること

身体の重さを感じることは、身体が「確実にそこにある」ことを確認することでもある。地球上にあるものには、全て重力が働いているのだから、身体の重さを感じられている状態が自然な状態ということになる。 「重さ」と「存在感」は密接に結びついている。 …

自然におまかせ

野口体操では重力を使った動きが基本となる。その代表的な動きに「波」の動きがある。 自分の「重さ」を液体か気体のようにし、地球の中心に流れ込むイメージを持つ。そうすると自分の身体も床に向かって落ちていくのだが、ある程度まで落ちると、床からの反…

ルーツはひとつ

人類の祖先を遡ってみると、数百年前に生存していた「ミトコンドリア・イブ」と呼ばれる一人の女性にたどりつくそうだ。細胞内にあるミトコンドリアという組織のDNAから特定したものだという。 結局人間は、どんなに違っている様に見えてもルーツはひとつなの…

ものさし

人をある価値基準(=ものさし)で見ることはできる。でも、そのものさしは便利なものでもあるけれど、それが強く働きすぎるのと他の見方ができなくなってしまう。 他にもいいところが沢山あるのに、そのものさしに乗っからないとバッサリ切り捨てられてしま…

死なないかぎりは生きている

当たり前のことのようだが、死なない限り人間は生き続ける。 生きていると、それはいろんなことがあるものだ。でも、よほど耐え難いような辛いことがあっても人間は死なないで生き続ける。 人間の生命力=生きている力というのは、改めて本当にすごいものだ…

スペース(=遊び)を空けておく

部屋の中に荷物を沢山入れておくと、その分だけ部屋の中の荷物は移動しにくくなってしまう。ぎゅうぎゅう詰めになればなるほど、身動きが取れなくなる。 野口体操でもよく言われることだが、身体の中が「空いている」ということが、よい動きを行うための重要…

生まれ変わっている身体から

全身の細胞は、何ヶ月かで全て入れ替わってしまう。ただし、脳や神経細胞は入れ替わらない(最新の学説のことはよく知らないが)からそれ以外ということになる。内臓や、血管や、骨も全てまるまる入れ替わってしまう。 でも、そうだとすると、病気や疾患、痛…

停止した時間

昨日の続き。 人間は、外界から取り入れた情報を自分の中で処理して、外部に何らかの形で情報発信している。 インプット→(処理)→アウトプット という情報の流れだ。 人間のやっていることは、結局これである。 さて、情報処理の対象だが、外部から取り入れ…

生きているということの不思議

改めて不思議に思うこと。 それは「この自分が生きている」ということも確かにそうなのだが、「世界を認識しているのは『私』である」ということ。 身の回りにある世界、外に存在している世界は、普通に「ある」と何の疑問もなくみんな思っている。 でも、よ…

足首が語る

人それぞれ自分が持っているクセというものがある。心のクセもあれば、身体のクセもある。長年かけて習慣となって身についているから、自分にそんなクセがあったなんて思いもしないことがある。 そして、それにハッと気がついたときに、目からウロコが落ちた…