2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

継続こそ力

「海馬 脳は疲れない」(朝日出版社 池谷裕二・糸井重里)という本に、脳神経のつながりが「べき乗」で増えるという話がでてくる。とてもエキサイティングで、なおかつ勇気づけられ、希望の持てる話である。脳の神経細胞同士のネットワークというのは 2の2…

今日一日しか生きられないとしたら

自分がいつかは死ぬものだ、ということは皆誰もが分かっていることだが、殆どの人はそのことを真剣に考えようとしていない。どこかで、自分が死ぬ日というのは、いつかは来るのだろうが、でもそれはもう少し先のことだと思っている。 事故や災害のニュースは…

真剣に脱力

「脱力法」や「脱力した身体づくり」というのが、今世間でははやっているようだ。確かに「脱力」とは大事なことである。目的とする運動を行うに際し、余計な力は抜けていればいるほどよい。しかし、あくまでも「目的とするのに必要とする以外の力を抜く」の…

よい指導者とは?

http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/4705/scrapbook2.htmlよい指導者について解説しているサイトがあった。「礼法の御師匠さんに限定」と書いてあるが、どの文化でも差こそあれ、ほぼ同じであると思う。「一見普通の人」「大声を出さない人」「感情…

取り越し苦労

取り越し苦労はおそらく人間にしかないだろう。他の動物は未来を予測し、何か悪いことがあるのではないかと心配はしない。取り越し苦労は、人間の想像力の産物である。これは、単に主観的なものであることが多い。 主観的であるからには、無限に主観的である…

プレゼンスを広げていくこと

「プレゼンス」とは、心身が統一されていて、現在の自分のあり方に明確に気づいている状態のこと。身体を感じながら、その重さを微妙にコントロールしていくと、プレゼンスに入っていける。トレガー・プラクティショナーのジャック先生から教わった重要な概…

言葉で分かった気になるということ

言葉には物事を概念化、抽象化する力がある。というか、そういう目的で言葉というものは生まれたのだと思う。 人間は万能ではないから、当然自分に出来ないことをやれる人というのは沢山いることになる。自分に出来ないことというのは、結局頭の中で想像した…

人は失敗を繰り返しながら成長するもの

ふいに昔のことが思い出され、思わず赤面してしまいそうになる恥ずかしい失敗の体験がよみがえってくることがある。「若気の至り」という言葉もある。そして、一度してしまった失敗はもう取り返しがつかない。 しかし、それは今になってみて言えることであり…

動きは下半身から

結局のところ、動きの基本を作り出すのは下半身だ。運動にもよるが、座って手先だけ動かすような運動はともかくとして(それでも下半身は重要である)、重心の移動を伴う運動の場合、その重心移動を生み出すものは、上半身ではなくまぎれもなく下半身である…

身体、心、そして魂

このブログのタイトルが「Body Mind Spirit」だから、日本語訳すると「身体、心、そして魂」となる。結構このテーマの本やブログも多いことを知ったのだが、やはり人間にとって根本的なテーマという気がする。 この3つはそれぞれが相関している。そして、究…

今の自分の状態は自分で全部決めている

たった今現在の自分・・・・・・ 何を感じている? 何を考えている? 気分は? 呼吸は? 身体の緊張(リラックス)具合は? というのは、結局全部自分が決めていることだ。例えば、「そういえば、昼飯に食べたものがちょっと悪かったから、今お腹が痛い」と…

通りが良い

野口体操では「とほり、つたはり、ながれ」ということがよく言われる。通りがよいとは、身体の中の気の流れというか、エネルギーの伝達が良いということになるだろうか。 身体はこの皮膚に囲まれたものではなく、周りにあるいろんなものとつながっている。そ…

身体を温泉に

身体が冷えてくると、どうしても気持ちがネガティブな方向に行く。血行が悪くなり、身体の循環が滞ってしまう。身体が「やばいぞ、生命を維持しなくては」と考え出すから、気持ちも外に向かわず、内面に向きがちになる。身体が外に向かって開放されていない…

微笑み

「笑い」が健康にたいへんいいということは、ここのところ各所で言われるようになってきている。糖尿病患者に漫才ライブを見せたら血糖値が下がったといった話も聞くし、「笑い」が免疫力を高めることは間違いない様だ。自分の実感からも、ちょっとふさぎ込…

受け容れること

受け容れる ・これまでの自分の人生に起こったことを全て受け容れる ・これまで出会った人を全て受け容れる ・今地球上に存在する全てのものを受け容れる ・どんな状態であれ、今の自分をそのまま受け容れる 受け容れるとは、対象を色眼鏡で見ずに、そのあり…

柔拳演武会

全日本柔拳連盟太極拳、気功教室 健康法・美容法・護身術として習うなら 東京渋谷駅前 本部の演武会に行く。日本に太極拳を伝えられた王樹金先生の内家拳(太極拳、形意拳、八卦掌)と、他に楊家太極拳、大東流合気柔術の演武。台湾から王樹金先生の直弟子で…

わがままに徹すること

←リンクにある、野口体操教室サイトより、たいへん気に入った言葉があったので、そのまま引用させていただきたい。 「 わがままに徹すること、それによってしか責任をもつことはできない。 自分がほんとうにどうしてもやりたいことは何か、 どうしてもこのよ…

生涯現役

競技スポーツでは、年齢による限界というものがどうしてもある。野球やサッカーも20代や30代前半の選手が中心で、30代も後半になると引退する人が多い。40でやっている人はまれで、50になっても現役バリバリという人はいない。 競技スポーツという文化の性質…

ヴィパサナ

ヴィパサナは、上座部仏教の瞑想法。上座部仏教とは「小乗仏教」とも呼ばれているが、これはいわゆる「大乗仏教」の人がつけた呼び名である。大乗の人から見た少し軽蔑したニュアンスのある呼び方だ。 さて、私も瞑想にとりわけ詳しいわけではないのだが、こ…

太極拳

ほぼ毎朝、太極拳をやっている。近所の公園は、野球場1個分くらいの広さがあり、緑と広場のバランスがちょうど良く、太極拳の練習には非常にいいところである。この季節になると、早朝はまだかなり暗い。公園の広場には他に誰もおらず、独り占め状態で練習…

気とエントロピー−生きていることはすごいこと

『<呼吸>という生きかた』(板橋興宗、帯津良一 春秋社)というとても興味深い本を読んだ。二人の対談なのだが、板橋さんは禅宗の曹洞宗の管長を務めておられる方。帯津さんは、川越で西洋医学と中国医学の融合を目指した医療を進めている病院の院長である…

地に足がついている

昨日の続き。「地に足がついている」とは、落ち着いて、しっかりと着実にものを考え行動できている様子のこと。その逆が「浮き足立つ」ということになる。 確かに、なんとなく落ち着かないとか、そわそわしている時って、足が床から浮いていることが多い。お…

踵で呼吸

最近、野口体操教室では、呼吸のやり方がテーマとなっている。その中でこんな言葉を教わった。中国のことわざらしい。 「衆人は喉で呼吸し、哲人は背骨で呼吸し、真人は踵で呼吸する」 普通の人(衆人)は「喉」で呼吸する。これは、確かにそうである。一般…

添加物のない体操

野口体操教室http://www17.ocn.ne.jp/~noguchi/には、毎週日曜日午前に通っている。はじめたのは去年の9月。日曜日の教室は、ここしばらくやっていなかったそうなのだが、去年久々に復活し、私は、その日曜教室が再開した第1回目からの受講生でもある。 は…

重力とのつきあい

どんなに力を抜いている様でいても、必ず人間にかかっている力がある。重力だ。支えがなければ、どんなものでも、地球の中心に向かって必ず落ちていくように自然の法則はできている。 その重力に逆らって人間は立って運動しているのだから、これは実はたいへ…

身体のバランスは心のバランス

サイドライイングのワークショップでは、タッチの前に「プレゼンス」のワークを行う。プレゼンスは、ジャック先生が、「タッチも大事だがもっと大事なのはプレゼンス」としきりに強調されていたところである。 ゆったりと立ちながら、身体の中心線を探し、重…

微細な感覚を大事に

「サイドライイング」最終日が終わる。とっても内容の濃い3日間。 よりよいセッションを行うためには、微細な感覚が必要となる。相手の身体が何を訴えかけているのか。そして、それに触れている現在の自分の状態はどうであるのか。それを感じ取る微細な感覚…

相手との一体感

ボディワーク「サイドライイング」2日目。ワークの種類も多くなり、ボディワークをやっているという気になる。 相手に効くワークを行うためには、昨日書いた「プレゼンス」の状態をしっかりと確保すること、そして、そのことと殆ど不可分ともいえるが「相手…

プレゼンス

ミカサスカサ(MICASA SUCASA)主催のジャック・ブラックバーンさんのボディワークショップ「サイドライイング」第1日目に参加。 ジャックさんは「トレガーアプローチ」のプラクティショナー。とても落ち着いて紳士的な感じの方だった。 普通、整体やマッサ…

自得すること

1「有名な先生に習っている」とか「誰々先生の教えを受けた」ということ自体は、別段すごいことでも何でもない。自分の身にならなければ、本当に学んだとは言えないのだ。極論を言えば、誰からも教わらなかったとしても、それが出来てしまえばよいのである(…