2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉を正確に使う

ここのところ、野口体操教室のテーマが「ことばと動き」だからだろうか。言葉のことを考えることが多い。 日曜日の教室の中でも、話題として出てきたのだが、土台言葉で表現できるものなど、ほんの僅かなことに過ぎない。出てきたひとつの言葉の背後には、意…

体験のカベを超えて

「自分でやってみて、体験しなければ何事も分からない」というのは、やはり真実だと思う。自分の実感とは、その人だけのものだし、体験もその人にとって一回きりのもの。だからこそ、貴重だともいえる。 親と子供、先生と生徒、上司と部下、軋轢がうまれ「あ…

バランス

日曜日の野口体操教室は「バランスプレー」をやった。車輪の上に、レールがついた台が備え付けられ、その上に乗ってバランスを取る。一見シーソーの様でもあるが、シーソーと違うのは、支点が車輪になっているので、支点自体が動く点だ。おそらく支点が固定…

楽に呼吸ができるのが「楽」

答えはものすごくシンプルで、要するに楽に呼吸ができるのが「楽」ということなのではないか。息を止めたり、詰めたりするときって、端的に言って楽(らく)じゃないし、楽(たの)しくない。 背中を丸めたりとか、肋骨を縮めたりとか、胸を詰めたりすること…

創造のスピリット

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫)作者: 岡本太郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 1999/03/01メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 126回この商品を含むブログ (139件) を見る岡本太郎「今日の芸術」を読む。その中の太郎のフレーズ…

死体から学ぶ

フッとヨガに「死体のポーズ」というものがあったことを思い出した。ちょっとおどろおどろしい名前だが、ポーズそのものは、床に仰向けで横たわり、身体を休めるもの。他のポーズを行った後でくつろぐために使われる。 たしか「やすらぎのポーズ」と呼ばれる…

修業

気功、その中でも「静功」と呼ばれるものは、立ったままずっと同じ姿勢を保つ結構きついトレーニングだが、これは確かに「修業」と呼ばれるにふさわしいトレーニングだ。単なる「空気イス」のように我慢比べしながら耐えるようなものではなく、ひたすらに自…

言葉は「こと(事)」の「は(端)」

言葉(ことば)とはよく言ったもので、出来事=「こと」の端っこ=「は」のことだ。この世に発(=「は」)せられて現出した概念やイメージ。 でも、一件全く違うような言葉でも、実は同じ枝から生えていたり、また、その枝同士も同じ根っこから生えていたり…

セロファンを積み重ねるように

太極拳の鍛練の中に、気功がある。同じ姿勢を維持したまま、動かないで身体の中を練るトレーニングだ。一定の時間同じ姿勢を保つのは決して楽ではなく、やっていくうちに筋肉痛になったりもするのだが、表層的な筋肉が疲れてくると、普段使われていない深層…

言葉の力を利用する

「言霊」(コトダマ)という言葉もあるように、言葉は生きていて、それ自体力を持っているものだと思う。言葉によって、世界が切り取られ、概念が形成される。それは、時には人を元気づけ、勇気づけ、前に進める力となるものでありながら、時には、人を縛り…

憲法九条を世界遺産に

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)作者: 太田光,中沢新一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/12メディア: 新書購入: 4人 クリック: 92回この商品を含むブログ (290件) を見るという本を読んだ。お笑い芸人の太田光と宗教学者の中沢新一という、とても…

成長の途中

全ての人間が成長の途中にある。完成されたなどということはなく、ずっと人間は未熟なままだ。人のアラは目に付くが、自分のアラはなかなか探せないものだ。でも人のアラは、なかなか見つからない自分のアラそのものだ。「しょーがねーな、こいつは」と思っ…