2007-01-01から1年間の記事一覧

来年の目標

今年も終わりが近づいてきた。想定したとおりにはことは運ばないかもしれないが、こんな目標を立てて来年はやっていきたい。・身体の分化−特に左右半身の分化を進める。 ・仙骨感覚の強化 ・背骨感覚の強化 ・身体のつながり感覚の強化これらは全部つながっ…

大人の学習

人間は一生学びを続ける存在である。最近特に興味があるのは「大人の学習」「大人の教育」というべきものだ。 学習するのは、子供だけではなく、大人にとってもとても大切なことである。特に人生で様々な経験を積み、酸いも甘いも噛み分け、幾多の浮き沈みを…

親バカ

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/da/13/index2.htmlあるサイトで興味深い記事をみつけた。そのまま引用。 「ある少年の父親はプロ入りまで考えたほどの野球選手で、我が子にも同じ野球選手の道を歩ませようとした。ところが、子どもはその気が全くな…

陰陽のバランス

自然出産のワークショップに妻と参加をしてきた。そこで講師の助産師さんが、「出産も陰陽のバランスで成り立っている」という話をされていた。 出産のときには、産道が10センチほどに広がり(リラックス=陰)、子宮の奥の方が収縮(緊張=陽)することによ…

総動員

100人いたら、そのうちの10人よりも100人分の力を利用した方が、間違いなく大きな力が生まれる。組織の構成員が、その力を十分に発揮するならば、人数が多い方が大きな仕事ができる。 これは、当然のことだが、身体の動きについても実は同じことが言える。例…

いろんな人間がいた方が楽しい

いろんな人間がいた方が、間違いなくこの世界は楽しい。「人は全部自分の分身」と思えば、いろんな分身がいろんなことを教えてくれる。ありがたいものだ。 一人一人の人間のあり方に優劣はつけられない。根本は、人間は皆平等だ。あんな自分もいれば、こんな…

極意

「自分が相手を動かす」のではなく、「相手に自分が動かされる」のでもない。それまで「自分」と思っていたものと、「相手」と思っていたものが、融合してもっと大きな「自分」となり、それが「動いている」のだ。 敵対する相手をもっと大きな「自分」に統合…

嘘をついて安心する心

「自分と敵対する相手」というのがいる。でもなぜそれが想定されたのか? また、想定する必要があったのか? それは、その「仮想敵」に対立する自分のイメージ=価値観を守りたいがためである。 鍵は自分の心の中にあるのに、多くの場合それに気づかれること…

「変人」になれる力

日本人は、周りの雰囲気に合わせることを大事にし、その雰囲気を乱す存在をあまりこころよく思わない。これも大事なことではあるのだが、それがために、人と違ったことをやる「変人」が出てきにくい状況も同時に生まれている。「変人」にとって生きにくい社…

人の多様なあり方を認める

当たり前のようだが、同じ人は一人もいない。身体も、考え方も、生きてきた経験も違う。百人いれば、百通りのあり方がある。それでいいし、実はそれしかない。自分の都合で、人にそのあり方を押し付けてはいけない。 自分にとってそのあり方を認めたくない人…

求めない

求めない [ 加島祥造 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > 詩歌・俳諧ショップ: 楽天ブックス価格: 1,404円「すると、何かが変わる。」と本の帯にある。 人はいろんなことを求めている。でも、不必要なものまで求めすぎること…

寛容さ

人に対して寛容であることは、自分に対しても寛容であること。人のやることが気に食わず、腹が立つこともあるが、実はそのレベルの間違いは、たいてい自分も同じようにやっていることが多い。人の嫌なところは、すぐに目に付くが、自分の嫌なところは、なか…

愛情のない人はいない

成長の過程で、十分な愛情を受けられなかった人が、いま愛情を求めて、はたから見たらまるで「愛情に欠けているような行為」を思わずやってしまう。真実はそんなところではなかろうか。 愛情がないように見える人ほど、強く求めているのかもしれない。

独善を超える

太極拳なんかである程度できるようになってくると、自分に自信が生まれてくる。そこまではいいのだが、そこでちょっと勘違いすると「自信」が「慢心」に変わる危険がある。もうそれで分かったような気になってしまうのだ。 道場に行って、先輩からいろんな身…

死は変化

静けさに帰る作者: 加島祥造,帯津良一出版社/メーカー: 風雲舎発売日: 2007/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る 老子の現代語訳で知られる詩人、加島さんと西洋と東洋の医学の融合した「ホリスティック医学」を提…

一体感

野球の星野Japanが北京五輪行きを決めた。昨日、今日とずっとテレビに釘付けであった。このチームは、見ていて本当に気持ちがよい。監督、コーチ、選手、スタッフと一枚岩になっている感じがする。無駄なく「勝つ」ということに収斂された編成という気がする…

人の身体になろうとすることに意味はない

夏に行われたボディワークのワークショップのノートを見直していたら、「自分の身体と人の身体をくらべることは真実ではない」と書いてあった。真のボディワークは、「内側の経験の変化」を扱うものであり、決して「外側」ではない。 人にあこがれるのはいい…

目的なし

物事を行う際に、目的や目標を設定することにより、興味や意欲を失ってしまうことがある。 強くなりたい、健康になりたい、お金をもうけたい、人気者になりたい、目立ちたい、人生を変えたい、友達や恋人が欲しい・・・・・・いろいろと自分の欲に従って、目的や目…

本物を見極める眼

「本物を見極める眼」というのがある。事前の情報や先入観にとらわれず、物事のありのままを見て判断することは、なかなか難しい。 テレビに出てるだの、その道の権威だの、本を沢山出しているだの、そういう情報があると、知らず知らずのうちに、「その人は…

上達の構造

練習を繰り返しても成果が思うように見られないことがある。しかし、それをずっと続けていくと、あるときフッとできるようになっているものだ。 人間が物事を習得するときは、必ずこの経過をたどる。上達というのは、いつもさりげない。しかし、その「停滞し…

空気

「統一されている状態」とも言うべき身体のあり方がある。全身が澄み切っていて、一部から発生した動きが、身体の端まで伝わっていくような感覚。また、身体を「感じて」いながら同時に「見ている」ような感覚。全身にムラや滞りがなく、透明になっている感…

東京国際女子マラソン

を国立競技場に見に行った。テレビには映るものの、マラソンは地味な競技である。選手は、たいへんな思いをして走っているが、別にきらびやかなスポットライトが当たるわけでもない。また、沿道から一般市民が声援を送れるスポーツというのはこれしかないだ…

今変わることで

人間は、完璧な存在ではない。仏教的な考えでは、完璧な存在だったら、輪廻のサイクルを抜けているわけだから、そもそもこの世には生まれてこないだろう。 人は、生きていく中で様々な経験を積んでいくわけだが、長い間生きていれば、当然沢山の失敗もある。…

自分でやれ

人の欠点はよく見えるが、自分の欠点はなかなか見えないし、また、見えたとしても認めづらいものだ。そして、人のあらさがしをする方が、自分を改善するよりもずっと易しい。 でも、根本は、自分からアクションを起こしていくことだ。人がやらないなら、その…

西郷隆盛

人生の王道作者: 稲盛和夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/09/20メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (18件) を見る 西郷隆盛は、上野公園の銅像の人で、幕末から維新にかけて活躍した偉人ということは知っていたが、具体…

後世への最大遺物

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)作者: 内村鑑三出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/09/17メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 47回この商品を含むブログ (61件) を見る 15年くらい前に読んで非常に感銘を受けた、明治の思想家、内村鑑三の…

人間のあがき

人間ひとりはとても小さな存在である。一生も長いように思えてとても短い。宇宙の大きな営みに比べれば、どんなことをやっても無駄なあがきにしか思えないときもある。 人間の死は全ての死であるのか。結局いきつくのはこの問題である。自分の死によって、全…

不快なものほどつながっている

久しぶりのブログ更新。本日の野口体操教室は「不快現象説」であった。 その存在自体に、思わず「不快」を感じさせる動物がいる。ナメクジ、蛆虫、ヘビ、ゴキブリ、ミミズ、ムカデ・・・・・・などなど。しかし、その「不快」は、何ゆえに生じるのかというと、実は…

自由と責任

「自分の人生に起こったことは、全て自分に責任がある。」と「自分の人生に起こったことは、全て自分で選んでいる。」 この二つは、同じ意味を持っている。自分に起こったことについて、人のせいにし、責任を人に押し付けるのはたやすいが、しかし、それは自…

心のある技

ただの「一見きれいな動き」と、「本物の技芸」との違いは何だろうと考えてみるに、それは「その中に『人間』が見えるかどうか」ということではなかろうかと思い至った。別な言葉で言えば「心がある」と言ってもよい。「仏作って魂入れず」という言葉もある…