2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

動が微かであれば神はますます全し

韓氏意拳―拳の学としての意味作者: 日本韓氏意拳学会出版社/メーカー: スキージャーナル発売日: 2007/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る意拳創始者、王薌斎先生の言葉。

「恐さ」とのつきあい方

「恐怖」や「不安」はネガティブな感情であると一般的には言われる。でも、人間であればこそ「恐怖」や「不安」はなくなることがない。誰しも恐いものなのだ。 恐怖は人間の防衛反応である。危険を避け、自己の安全を確保するために恐怖はある。そう考えれば…

慣れ親しんだ快適さを捨てよ

自分の中に「これまでの自分でいいじゃん」という声がある。「そんな面倒くさいことはやめてさ、十分快適でしょ、そのままで」。 その主張は勿論認めたうえで、次を考えてみたい。この声はとても強力で、説得力もある。そして、これまで慣れ親しんできた世界…

数値

何で人間の存在が「数値」によって決められるのか。 平均寿命だの、体脂肪率だの、何分何秒で走っただの、何キロの重りを持ち上げただの、ありとあらゆるところで「数値」が出てきてそれによって人間の行動や存在が規定されている。 科学的な指標は、必要だ…

悟りと煩悩

悟りとは「煩悩を捨てる」ことではなく、「あらゆる煩悩と共にある」ことではないか。そうすると「煩悩などどうでもいい」とも言える。

量から質へ

最近、これまでの生き方も含め、武術や体操の稽古にもずいぶんと無駄が多かったなと思うようになった。練習の良し悪しを「質」ではなく「量」で決めていたように思う。しかし、大事なのは、練習そのものに時間を費やすことではなく、その瞬間瞬間にどれだけ…

身体の内面

一般に、「動きの指導」というと「外面」=すなわち外側から見た身体の形態や動作についてのものとなり、「内面」=身体の内部について指導されるということはあまりない。外から見た視点では、手や足の位置や角度とか、動かし方という方が目に付きやすく、…

きくこと

「からだを感じる」ときの「感じる」は、「みること」よりも「きくこと」に近いと思う。 野口三千三の著書に「からだに貞く」、「おもさに貞く」という本がある。「聴く」や「聞く」の大本が「貞く」で、人間と神との関係を現しており、この言葉に全ての意味…

この瞬間に嘘はない

今生きている正にこの瞬間、刹那には嘘がない。嘘をつく余裕もないほどの瞬間にはただの真実だけが現れる。「ただ存在している」、「ただ生きている」、「ただ動いている」それだけだ。