2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

反対の手

形意拳で有効な打撃を行う為には、打つ方の手は勿論大事だが、見落とされがちなのは、もう一方の手の方だ。一見直接打撃には関与しない様に見えるもう一方の手だが、きちんとあるべき動きをすると、打撃の威力が倍増する。形意拳はその名の通り、「形」が威…

善政

老荘だったか「最高の善政とは、人民がそんなものが行われているとすら気づかれないものである」といった言葉があった。 「名君」などと呼ばれて歴史に残る人は確かに立派だったのだろうが、後世に名は残らなくとも、ひたすら民の幸せを思い、尽くすことに一…

心と技

単に技だけを磨こうとしても、必ず限界が来る。人間は、物理的側面から精神的側面まであらゆるものを含んで存在しているのだ。技を磨こうと思ったら、同時に心=認識力も磨いていかねばならない。 といって、精神面を重視するあまりに、実体の世界を無視して…

余計な情報

人間の脳は、本来ものすごい力を持っている。そのままその持てる力を発揮することが出来れば、誰でも天才になれるだろう。 しかし、大部分の人は、その持てる能力を十分に発揮できない。天才と凡人の差は歴然として存在する。 おそらく、学習に際して、その…

何にために戦うのか

まがりなりにも、武道をやっているとその目的について考えることがある。武道は、肉体を使っての実戦を想定して技を磨いていく。でも、現代の社会では、実際に街中で斬り合いが起きている訳ではない。全く知らない人から突然教われる様な物騒な事件がここの…