2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

感情を見つめる

怒り、悲しみ、寂しさ、嬉しさ、孤独感、恐怖、優越感、誇り、楽しさ・・・・・・などなど、人間には実に多くの「感情」がある。そして、強い情動が襲ってきたときは、自分の心がそれ一色で塗りつぶされてしまう。 例えば、「怒り」に囚われているときは、自分を冷…

気を練ることと人間を練ること−唯情報論から

さて「気」というものは、漠としていて定義するのが難しい。「気」などないという人もいるし、さりとて全く否定するのはいかがなものかという「気もする」(まさに! こんなところでも「気」は出てくる) 唯情報論でいうと、「気」も情報ということになるが…

唯情報論

野口体操の、野口三千三先生の理論に「唯情報論」というのがある。「その人が感じる実感」を何よりも重視した野口先生だから、「唯何々論」という一つのテーゼに収斂するような言い方を好まれなかったのだが、その野口先生が「あえて言うとするならば」とい…

密度の濃い時空間を生きる

本日の野口体操のテーマは「末端から土台の動き」。私は野口体操は「土台から末端の動き」しかないと思っていたので、これは意外であった。土台とは、根本は「地球の中心」のこと。そこから例えば、足裏→膝→腰→胴体→肩→腕→手とエネルギーを伝えていけば「土…

プラクティシング・プレゼンス

23日(水)はミカサスカサでの、「プラクティシング・プレゼンス」講座。ここ最近での自分の課題である「プレゼンス」を実践するためのヒント満載の内容であった。 「プレゼンス」とは、「今に生きる」ということである。ついつい私たちは「過去」に生きたり…

身体は嘘をつけない

「言葉では嘘をつけるが、身体は嘘をつけない」と言われる。 言葉では、いくらでも自分にとって都合のいい世界をでっちあげることが出来る。でも、その言葉で安心したり、癒されたり、生きる希望を見出したりということが全くない訳ではないだろうから、一概…

「大河にコップ一杯の水を流し続ける」

古伝空手の発想 身体で感じ、「身体脳」で生きる (光文社新書)作者: 宇城憲治,小林信也出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/11/16メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る「古伝空手の発想」という本を最近読んだ。沖縄古伝空手・…

心を込める

当たり前のことだが、何をやるにせよ「心を込める」ということがなければ、上手くいくことはありえない。 身体のことに関してはどうなのだろう。「心ここにあらず」という気持ちでやって果たしてうまくいくものかどうか。 私は、「最終的には心も身体も全き…

腰で漉(こ)す

腰は、上半身と下半身をつなぐ身体(月)の「かなめ」(要)の部分である。腰の使い方で動きの質が変わってしまうといってもいいくらい大事なところだ。 野口体操で「腰で漉(こ)す」ということが言われる。重みを生かすことによって生まれる地球の中心から…

入力と出力

希望のしくみ作者: 養老孟司,アルボムッレ・スマナサーラ出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2004/12/08メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (42件) を見る「希望のしくみ」という本を読んだ。ヴィパサナ瞑想の大家であるアルボムッ…

気合と脱力

「気合い」といえば、アニマル浜口の代名詞のようになってしまったが、気合いというのは、物事の根本である。何事をやるにも本気でやるのと、いい加減な気持ちでやるのとでは、効果が全く違うのだ。 さて、気合を入れすぎると、力が入りすぎたり、動きが硬く…

ボディ・コーディネーションのタッチ

現在、「ボディ・コーディネーション」というボディワークを練習中である。師匠の坂本先生が、整体、太極拳、ヴィパサナなどのエッセンスを元に作り上げた体系。本日は、秋葉原にある知人のサークルの事務所で2人に練習。主にフットとレッグ中心。2人とも…

メリハリとリズム

「硬軟」とか「強弱」とか「しめるとゆるめる」とか「かためるとほぐす」とか、いわゆる「メリハリ」というものがある。これは、とても大事。リズムは「メリハリ」プラス「時間」だろうか。 引き締まるときがあるから、ほぐれた時の喜びも分かるというもの。…

イメージの力

イメージは、現実に存在しないものを頭の中で描く能力。でも、しっかりとイメージできると、不思議と現実がその通りになっていく。 ボディ・コーディネーションでも、イメージ力は大いに役に立つ。相手の希望している身体(=イメージ)があり、また、相手の…

思い込み

気がついたら、昔のできごとを思い出したりして、その時の感情がよみがえってきたりする。自分の心の中で何度も何度も同じパターンを繰り返したりするものだ。 自分の中で繰り返していくうちに、いつしかそれが当たり前のことのように思えてくる。しかし、単…

自分を鍛えていくこと

自分を鍛えていくことは、素晴らしいことだと思う。ところで、この「自分を鍛える」というのは、どういうことか。なかなか一筋縄ではいかないだろう。そのために必要な条件というのが浮かび上がってきた。 1−自分の変化を信じている 「鍛えることによって自…

視点の転換

解決が難しそうな難問に出会うことがある。一体全体どうなってしまうんだと、一切合財投げ出してしまいたくなる様なとき。いくら頭で考えても答えが出てきそうもないようなとき。 そんなとき、「自分が考え付かなかった意外なところ」から答えが見えてきたり…

睡眠

昨日、身体がだるくなり、熱が出て、腹をこわし、食欲もなくなった。何をするにも億劫で、仕事が辛かった(ただし、身体の力は非常に抜けていた)。こんなことは久しぶりだった。一晩ぐっすり寝たら回復したのだが、たっぷりと睡眠を取ることは大事なものだ…

触覚とつながり感覚

ボディ・コーディネーションの坂本先生、そして、野口体操の故、野口三千三先生が同じことをおっしゃっていた。それは、 「全ての感覚は触覚の変化したもので、あらゆる感覚の原点は触覚である」 ということだ。外界と接しているのは皮膚である。目や耳や舌…

通りのよい身体

本日は野口体操(野口体操教室 - 楽天ブログ)のレッスン。主にやったのは「腕回し」であった。左右の交互に足を乗り換えながら、腕を回す。実際には、「回す」という円運動のイメージよりも、地球の中心に乗ってそのエネルギーで動かすため、縦に動く感じと…

背中を感じる

身体の前面は感じやすいが、それに比べると背中はとても感じにくい。でも、自分の背骨を改めて感じてみると、自分の身体はずいぶんと厚みを持っていることが分かる。 身体が前面だけになると、世界が目の前だけ、目に見える世界だけになってしまい世界が薄っ…

天から吊り下げられるイメージ

身体のバランスを取り、プレゼンスに至る方法として、かなり有効なのが、この「天から吊り下げられるイメージ」だ。 姿勢が伸びるし、首の位置も矯正される。首が正しい場所にくると背骨にかかる負担が軽くなる。頭蓋骨の重さは数キロあるから、背骨の上にそ…

重さを感じること

プレゼンスの状態を作るのに大切なのは「自分の身体の重さ」をしっかりと感じることである。 重さとプレゼンスの関係は、どうなのだろう。何故、重さを感じることが重要であるのだろうか、とつらつら考えてみた。 思うに、重さを感じられているというのは、…

人を傷つけることは自分をも傷つけること

ボディ・コーディネーションの坂本先生(MICASA SUCASA)が、先日の講義でおっしゃっていたが、「本当にプレゼンスの状態になったとしたら、相手の痛みを自分もダイレクトに感ずることになるから、無闇に人を傷つけるようなことはしなくなる」とのこと。 徒に…

負けて、任せて、参って、待つ

野口体操、野口三千三先生の言葉。(野口体操教室 - 楽天ブログ) 自分の能動的な努力というのは、限界がある。なんでもかんでも自分の力でやろうとするところに文字通り「無理」があるのである。「理」(自然の法則を)「無視」しているのだ。 どうすれば、…