身体を温泉に

身体が冷えてくると、どうしても気持ちがネガティブな方向に行く。血行が悪くなり、身体の循環が滞ってしまう。身体が「やばいぞ、生命を維持しなくては」と考え出すから、気持ちも外に向かわず、内面に向きがちになる。身体が外に向かって開放されていないから、外界との関係もうまくいかず、人との関係もギクシャクしてしまう・・・・・・などなど、こんな感じであまりよろしくない循環にはまっていってしまう。


温泉には、いろんな薬効があるのだろうが、一番基本となる効果は「身体をポカポカ暖める」ということだろう。これは、家にある風呂でも同じことなのだが、温泉の場合は、「自然の中でゆったりと長くつかっていたい」という気になるから、必然と長時間入ることになり、身体がより温まるということになる。家の浴槽もいいが、やっぱり天然の温泉だと浸かっている時の心地よさが違う。


そこで、この温泉を「身体に持ち込む」ことを考えてみる。身体を温泉状態にしてしまうのだ。自分の身体を感じ、さらにその中の温度を感じてみる。妊婦さんが「お腹を冷やさないように」なんてよく言われるが、別に妊婦に限らず、お腹を冷やしすぎるのはよくない。身体のポカポカ状態に気づき、それをコントロールできるようになれば、毎日快適生活が待っている。