才能とDNA

bon-naoto2006-01-10

「自分は才能がないからできない」とは、いくらでも言うことができる。しかし、才能とはそもそも何なのか。もともと「〜に向いている」というものが、そんなにはじめからあるものなのだろうか。


人間のDNAは誰でもほぼ一緒である。だから「ヒトのDNA解析」ということにも意味があるのだ。それでは、ヒトの個体差はどうなのかというと、それは、DNAのほんのわずかな違いだと言われている。つまり、殆ど人間は誰しも同じ存在なのだ。


人間を構成している成分も、水、タンパク質、脂肪・・・・・・などなど、それぞれ各人で少々の違いはあろうが、ほぼ一緒である。


人間は無意識下でつながっている、と言われているが、そもそもこの地球上に存在しているあり方そのものが圧倒的に似通っているのであるから、それも当然のことだろう。90何パーセントかは、誰でもほぼ一緒なのである。


他人が感じたことというのは、自分も感じる可能性があるし、また、感じることができる。また、他人が体験したことは、必ず自分も体験する可能性がある。「自分だけは特別」というのも、誰しもが思うことであるが、同じようなことを結構みんなが感じていたりする。


個人の能力差という「違い」ばかりに目を向けるのではなく、大きな部分で、人間はつながっているという目を持てば、もっと違ったものの見え方ができるのではないか。「才能」というのも、単に自分の頭の中で線を引いているだけかもしれないし。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」