桜の花
昼休みに外に出てみると、職場の近くの公園の桜がきれいであった。
今日読んだ本から(直接の抜粋でなく、自分の言葉でまとめたものなので自分の解釈が入っています)。
「桜の花が散るのを見て、日本人は『無常を感じる』などというが、そんなのは自分の都合のいいことだけを見ているに過ぎない。桜を、花が満開に咲くときにだけ見るのは現象の真の姿を見ていないということだ。花が散るのも、その後で葉が茂るのも、秋に葉が散って枝だけになるのも、みな『無常』であり、その変化する姿こそが、本質であって、それぞれ見るべき価値、味わうべき価値があるものだ。」
きれいな桜の花は、黙っていても目がいくものである。しかし、夏の葉だけ、冬の枝だけの桜の木には殆どの人が目もくれず、その変化に気づこうともしない。しかし、きれいな桜の花も、厳しい冬の寒さと、さらにその前のうだるような夏の暑さがあってこそである。どの季節も同じように桜の木は生きている。
桜の花から、そこまでを読み取れるようになりたいものだ。
「花見」とは、本来そういうものだろう。*1
*1:写真は「toshiの写真箱」