侍と刀

bon-naoto2006-04-29

昔の侍は常に刀を離さなかった。「刀は武士の魂」と呼ばれる。寝るときも常にそばに置いていたという。


侍は、どこで敵に切りかかってこられるか分からないという環境の中に生きていた。誰に突然襲い掛かってこられても、即座に最善の対応をする。昔の武士はそんなことを常に念頭に置きながら生活していたのだろう。


今は、街中を刀を持って歩くという時代ではない。でも「常に最善の対応を取れる状態にしておく」ということからは、とても学ぶことが多い。


そういった意識を持つと、意識が周囲に張り巡らされて、日常の些細な動作も無駄がなくなってくる。そして、無駄な力が入っているとその分だけ動けなくなってしまうから、自然と力も抜けてくる。


もともと、日本の文化とは、そんな密度の濃い時空間の中で培われてきたものではないか。