生きることにそもそも意味などない
ただ生まれて、ただ生きて、ただ死ぬ。たったそれだけのことなのに、人はああだこうだとそれに意味を付け加えようとする。色や香りや味をつけようとする。思うようにいかなかったら、自分の人生は失敗だ、意味がなかったと思ってしまう。
そもそも「人生に何かを求めなければいけない」、「生まれてきたことには意味があるからそれを探さなければいけない」、「夢をかなえなければいけない」、「どこかに自分の天職があるはずだ」、「望みどおりにならなければいけない」って誰が決めた?
どんなことがあっても、死ぬまでは生き続ける。この身体がこの世に存在し続けられる限りは、生きていることができる。身体を構成する細胞は、本体が機能しなくなるまで、ただただ生き続けようとするのだ。その営みは、自分が人生に求める夢や希望、意味や期待なんかを遥かに超えたものだ。
で、案外そんな自分の執着というか、こだわりに気がついたとき、フッと欲しいものが見えてきたりするものではないか。*1
*1:写真は「AMANO KAZAOTO 高画質館」