自然と集中

bon-naoto2006-12-06

「自然にやる」とは、意識してできるものではない。人間の根本的な矛盾だろうが、意識しすぎると、余計なところに力が入り、自然ではなくなってしまうのだ。また、「集中力」という言葉も曲者で、周りの景色が目に入らず、音も聞こえないような集中の仕方は、案外他のことに柔軟に対応できず、もろかったりする。


・意識しすぎる。
・集中しすぎる。
・力を使いすぎる。
・頭を使いすぎる。


結局、どれもバランスを欠いたあり方で、能力が十分に発揮されることはない。また、このようなあり方が自分の中で「充実感」として感じられたりするから始末が悪い。この充実感が、妄想と自己満足のサイクルを生み出すのだ。筋肉をガンガン鍛えた後には確かに充実感はある。でも、それがどれだけ役に立つのか。


本当に集中しているとは、周りの景色まで全部見えていることだろう。自然と集中とは、相反するものではなく、根本的には一致しているもののはずだ。*1

*1:写真は「AMANO KAZAOTO 高画質館」