真剣であること

bon-naoto2007-04-15

「真剣になる」の反対は「不真面目になる」だろう。


「力が入っている」の反対は「力が抜けている」ことだろうか。


では、「真剣になるあまりに力が入ってしまう」ことの反対は、「不真面目になって力が抜けている」ということになるが、言葉のうえではそうだとしてもこの表現には無理がある。今の自分の状態がどのようになっているかを正確に把握できていなければ、力を抜くことはできない。これは不真面目では決してできないことなのだ。


人間が物事に上達するためには、指向性を持った意思は不可欠なものだ。言い方を変えれば「真剣になる」ということである。


結局この「真剣さ」の使い方が重要である気がする。ともすれば、周りとの関係を絶ち、内側に向かいそうな意識を、周りとの関係性を絶たず、冷静に自分自身を見つめていく目というものが必要なのだ。どうしても「内側」に向かいそうな集中する力を、「外側に集中する」という矛盾するような方向性である。*1

*1:写真は「AMANO KAZAOTO 高画質館」