自然に還る

bon-naoto2007-04-28

もともと、人間は生物であり、自然の中に生きる存在であった。でも、そんなことは現在多くの人が忘れている様でもある。


「意識によって全てをコントロールできる」と思い込むのは、人間の傲慢だ。人間が生きているのは自然の働きによるものであり、自らの意識によって生きている訳ではない。生物として生きているということがベースとなり、その上でに、道具として発達させてきたのが人間の意識である。意識が発生したのは、生物の歴史の中でもずっと後のことだ。


道具は道具としての意義と価値を見極め、正しく利用するのがよい。意識が強すぎると、えてして、動作も思考もぎこちなくなり、伸びやかさを失う。自然に任せたときに、一番伸びやかな動きができる。


自分の中にある自然と、自分の外にある自然を調和させていくこと。というか、その両者が渾然一体となった状態が本来の自然の姿である。そのときに意識も、本来あるべき姿として存在していることだろう。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」