いなくなっていい人なんていない

bon-naoto2007-06-09

人を許したかったら、自分を許してあげること。自分が許されたかったら、同じ様に人を許してあげることだ。


切り捨てていい人なんていない。いなくなっていい人なんていない。この世で出会う人はすべて「自分を映し出す鏡」として存在している。「鏡に映った自分の姿」として、周りの人は存在しているのだ。どんなに嫌いな人であれ、自分の都合で社会のシステム上では消すことはできても、自分の記憶から消すことは決してできない。


自分の存在が認められない、否定されている、軽んじられている、無視されている。その時に人は虚しさ、悔しさ、淋しさを味わう。その時に、今自分が感じている感情は、まさに周りの人も同じように感じているものなのではないのか。原理はすごくシンプルで、自分が大事にされなかったら、誰でも悲しく、さびしい思いをするのだ。


あまりにもその感情の波が大きくなり、それに飲み込まれてしまうとき、時に人は「復讐」という行為に走るのかもしれない。復讐とは「自分がこんな感情を持っていることを、あいつにも分かって欲しい。同じ感情をあいつにも味わわせてやりたい」ということ。結局のところ「同じ感情を分かち合いたい」という行為なのだ。


大事にしているものだからこそ、また大事にしている人だからこそ分かち合いたい。どんなときにでも人はつながりを求めているのである。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」