話を聴くことと癒し

bon-naoto2007-07-31

カウンセリングにも、幾多の手法や流派があるようだが、一番大切なことは、テクニックではなく、「相手の話をしっかりと聴く」ことではないだろうか。本当に「聴く」ことができれば、おそらくそれだけで、殆どの悩みは解消するのではないかと思う。


たいがいの場合、相手の話を聴いている様でいて、自分の解釈をはさんだり、相手を自分の価値観で評価したりするものだ。そうすると、話している方は、自分の心の奥底に触れ、自分を見つめる機会を逃してしまう。主役はあくまでもクライアントであって、カウンセラーではない。


批判も非難もしない。そして、いたずらに評価もせず、ただ相手をそのまま受け止めること。相手が、どんな変わったことを言っているようでも、そのまま聴いてあげること。本当に聴いてもらえ、自分を受け止めてもらえた体験から、クライアントが自分で問題を解決する道が開ける。


根本にあるのは、素のままで人とつながる安心感だ。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」