人の身体になろうとすることに意味はない

夏に行われたボディワークのワークショップのノートを見直していたら、「自分の身体と人の身体をくらべることは真実ではない」と書いてあった。真のボディワークは、「内側の経験の変化」を扱うものであり、決して「外側」ではない。


人にあこがれるのはいい。しかし、「自分の身体」を捨てて、「その人の身体」を手に入れようとすることは、意味のない行為である。真実は、表面的に「他人の身体のあり方」を真似することではなく、自分の身体がどうなっているか、すなわち「自分とはどのような存在であるのか」を理解することにあるのだ。


本当に「自分が自分であること」に近づいたとき、人は外の世界に多くを求めなくなる。必要十分な資源は既に自分の中にある。