量から質へ

最近、これまでの生き方も含め、武術や体操の稽古にもずいぶんと無駄が多かったなと思うようになった。練習の良し悪しを「質」ではなく「量」で決めていたように思う。しかし、大事なのは、練習そのものに時間を費やすことではなく、その瞬間瞬間にどれだけ心をかけたかである。壁を超えた先にある世界とは、ちんたらちんたらと長時間やっていった先に到達するものでは決してないのだ。


ここで、やはり、よく言われているありきたりではあるが非常に重要な言葉が出てくる。「生命がけ」だ。その瞬間に死ぬかもしれない、死んでもいいというくらいの思いでやらなければ、大事なものはつかめるものではない。この思いで稽古をすることが、よりよい動きとよりよい生き方をつなげる道なのだと思う。