「恐さ」とのつきあい方
「恐怖」や「不安」はネガティブな感情であると一般的には言われる。でも、人間であればこそ「恐怖」や「不安」はなくなることがない。誰しも恐いものなのだ。
恐怖は人間の防衛反応である。危険を避け、自己の安全を確保するために恐怖はある。そう考えれば、人間の感情の中でも、最重要なものであり、一概に「ネガティブ」などという言葉で片付けられないことが分かる。
大切なのは「恐さを感じない」ことではなく、「『恐さ』は『恐さ』として正確に認識できること」だろう。正確に認識できないからこそ、恐怖を感じるような場面で思わず変な行動をしてしまうことになるのだ。
ネガティブであろうが、ポジティブであろうが、どんな感情でも自分の中で起こっていることに変わりはない。単なる反応に過ぎないといってしまえば、それだけのものなのだ。
何よりも、いろんな眼で正しく事象を見ることである。