慣れ親しんだ快適さを捨てよ

自分の中に「これまでの自分でいいじゃん」という声がある。「そんな面倒くさいことはやめてさ、十分快適でしょ、そのままで」。


その主張は勿論認めたうえで、次を考えてみたい。この声はとても強力で、説得力もある。そして、これまで慣れ親しんできた世界は確かに十分快適だ。何の不満もないじゃないか。


でも、そう。そうじゃない声も聞こえてくる。現状を打破して次に進もうとする声だ。これまで慣れ親しんできたものを捨てて何が得られるのか、どこにも保証はない。何も持たず、真っ裸になって放り出され、そこで凍え死ぬかもしれない。持てるもの一切合財を失うかもしれない。先のことは分からないのだ。


でも、自分をぶっ壊すつもりでやらなければ、次の世界にはいけない。慣れ親しんだものと思い切って訣別する勇気は必要だ。中途半端に現状に満足していてはならない。安逸な自己肯定にとどまることなく、先に進むのである。