上機嫌
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 新書
- 購入: 14人 クリック: 140回
- この商品を含むブログ (150件) を見る
3年ほど前に出たこの本をなぜか読み返してみたくなった。「『上機嫌』を技にする」というのが、この本のテーマである。「技にする」とは自分でいつでもその状態を作れるということだ。
最初に読んだときにはあまりよく分からなかったのだが、「上機嫌」はとても大事なことである。「上機嫌」と「不機嫌」のどちらがより好かれるか、関係を持ちたいと思うか、運がやってくるかというと間違いなく「上機嫌」の方である。
「上機嫌」は人への気遣いの証でもある。人が集まっているところで、一人で不機嫌でいることは、自分だけの問題ではなく、周囲の人へも害を及ぼす。人に迷惑をかけていることを気づかないというのは、いい歳をした大人としてはとても恥ずかしいことである。
なかなか上機嫌になれず、根は不機嫌という人もいるだろう。また、いつでも上機嫌でいられることばかり人生で起こるわけではない。でも、普通なら不機嫌になってしまうようなところでも、上機嫌でいられるというのが、熟達した人間の姿ではあるまいか。