怒りとのつきあい方

怒りはたいへん強力なエネルギーだが、その方向性は「破壊」である。だから、怒りにかられて、自分をコントロールできずに行った行動は、えてしてよくない結果を生む。


怒りはもともと自分を守るための感情である。外敵から身を守るために、身体を緊張させ、相手を威圧し、攻撃する。その裏には自分の生存が脅かされることへの恐怖がある。怒りと恐怖は自己保身という目的のためにセットになっている感情だ。


怒りに対していかにつきあうかというのは、存外大切なことではないかと思う。不用意な怒りの暴発は、他人のみならず、自分をも破壊してしまうのだ。このパワーをいかにして活用するか。活用できれば、とても大きな力となるに違いない。


まずは、怒りに流されずに、そのまま見つめてみることであろう。冷静に怒りの「エッセンス」そのものを取り出し、じっと観察してみるのだ。