忘れてしまえ

人間は、過去に起こった自分にとって重要なことは記憶して後から思い出すことが出来る。これがなければ、経験を次に活かすことができないから、記憶は人間を人間足らしめる最も重要な働きといってよいだろう。


人間は、記憶によって「物事を覚えている」ことができるのだが、厄介なことにそれが「物事に縛られる」という「自由を奪う拘束のタネ」を作り出すことにもつながるのだ。


たまたまうまくいかなかっただけかもしれないのに、「うまくいかなかった」という事実だけをもって自分の可能性を閉ざしたり、制限をかけたりすることもある。


でも本来、未来は開かれている。過去にうまくいかなかったからといって、次も必ずうまくいかないということはない。最善の策は、過去の結果がどうであれ、いまやるべきことを虚心に淡々とやることだけなのだ。


自分の可能性を閉ざし、制限する過去などに囚われるな。過去にあったことなど忘れてしまえ。