全身の細胞で動く

細胞は身体を構成する基本となる単位である。原始的な生命は単細胞である。もともと、細胞一個が生物であり、人間の身体は、その生物が60兆集まって構成されている。


細胞ひとつひとつが、自分が何をなすべきなのかを正確に把握し、その情報を全身の他の細胞と共有できたとしたらどうだろうか。きっととんでもないパフォーマンスが可能となるに違いない。


そこまではいかなくても、全身を細かく細分化することで動きの質を変えることは比較的容易にできる。全身を意識し、力を抜いて細胞の動きが感じられるくらいまで感覚を研ぎ澄ます。そして、その感じをキープしたまま動いていく。力が入っているところは、違和感として感じられるから、それが感じられたらその部分に注意を研ぎ澄まして全身のバランスを保ったまま動いていく。


生きている細胞が自分の生命を支えている。自らの身体と対話をしながら動いてみよう。