大自然の懐にいだかれる

大自然の懐にいだかれる」とは、別に特別なことではない。山とか海とか森林とか、壮厳な風景を前にしなければ味わえないものでもない。


全ての人間があらゆる瞬間に行っていることだ。


「生きている」ということはそもそもそういうことなのだ。


ただ、普段はその自覚はあまりないかもしれない。


大自然が分かりにくければ、大宇宙と言い換えても言いだろう。


すべての人間が、否、すべての存在が大宇宙にいだかれて旅をしている。


包み込まれ、浮かびながら、常に流れているのだ。