添加物のない体操

野口体操教室http://www17.ocn.ne.jp/~noguchi/には、毎週日曜日午前に通っている。はじめたのは去年の9月。日曜日の教室は、ここしばらくやっていなかったそうなのだが、去年久々に復活し、私は、その日曜教室が再開した第1回目からの受講生でもある。


はじめは、どんなもんかなとちょっと気軽な気持ちで参加してみたのであるが、その後もずっと継続して参加したいという気持ちになったのは、第1回目のレッスンに参加したときの先生の言葉がきっかけであった(今は創始者野口三千三先生は、お亡くなりになり、先生の下で数十年一緒にやっていらっしゃったお弟子さんが教えていらっしゃいます)。


先生曰く「この体操は添加物が入っていないから、美味しくないわよ」


この一言がいたく心に残り、やる気になったと言ってもよいだろう。「添加物」とは、人間が自然を無視して作り出した不自然な見栄えや味わいのこと。野口体操は、いわゆる見栄えを気にした「とってつけたような要素」とか「不自然な動き」を極力排していき、できるだけ自然なままの動きを追求していく。


それでは自然な動きとは、どのようなものであるのか。その骨子は、まだ初めて1年ばかりの若輩者の私が言うのもはばかられるのだが、以下の様なものであると思っている。


1−身体をゆるめる
2−地球の中心に「乗る」
3−自分の身体の感覚をできるだけ丁寧に感じ取る


どれも重要なものであるのだが、特に3の「自分が感じている実感」をとにかく大事にするところ。ここが私が非常に気に入っているところでもある。これがあってはじめて、身体を動かすことが人間の向上、成長につながってくる気がするのだ。