人は失敗を繰り返しながら成長するもの

ふいに昔のことが思い出され、思わず赤面してしまいそうになる恥ずかしい失敗の体験がよみがえってくることがある。「若気の至り」という言葉もある。そして、一度してしまった失敗はもう取り返しがつかない。


しかし、それは今になってみて言えることであり、その時は、それが初めての体験か、または全く未成熟であったのである。あるいは、今とは全く違う状況に置かれていたとか、今とは違うことを考えていたのかもしれない。また、「その時はそうせざるを得なかった」ということもよくあることだ。細かく見ていくと、その「失敗体験」は必然的に起こったとも言える。


「偶然」というものは存在しない。よーく検証してみれば、確かにいろんな要因が重なり合って、現象というものは起きているものだ。


何が言いたいかというと、「人間が成長していく上で失敗は避けることができない」ということである。起こったことは取り返しがつかないのだが、しかし、その出来事に対し解釈を加え直すことはいくらでも可能である。失敗とは人間にとって普遍的なテーマであって、誰でも経験するものだ、ということを改めて認識すれば、世界もまた違って見えてくるだろう。