よい指導者とは?

http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/4705/scrapbook2.html

よい指導者について解説しているサイトがあった。「礼法の御師匠さんに限定」と書いてあるが、どの文化でも差こそあれ、ほぼ同じであると思う。「一見普通の人」「大声を出さない人」「感情的でない人」などなど、全く同感である。


師弟関係というのもいろいろあるだろうが、基本は「お互いに相手のことを信頼し、尊重している」ということが基本となるのではなかろうか。


教育というのは、結局のところ「情報のやりとり」である。自分が持っている情報を効率よく相手に伝えられる人がよい教育者ということになる。


お互いに人間同士であるから、「自分のことが尊重されていない」と感じるようだと情報が上手く流れていかない。また、一方的に指導者が弟子に押し付けるやり方だと、弟子が自分で創意工夫しないようになる。これまたうまくいかないだろう。


流れとして、

「相手が今どういう状態にあるのか」
 ↓
「何ができていて何が足りないのか」
 ↓
「そのためにどういうアドバイスをすべきなのか」

ということが、きちんと見えているということがいい教育者といえる。


そして、特に私が強調したいのは、「普通の話し方で伝える」ということである。上のサイトにもあるが、やたらと感情を高ぶらせたり、権威をちらつかせ、高い立場に身を置こうとしたりするのは、「普通ではない」のである。普通ではない、特別の状態に相手を持っていって伝えるというのはどうであろうか。


「普通の話し方」というのは、「普遍的」であるということであり、「他のものとより多くの共通点を持つ」ということである。この「普遍的」というのが、一つの大事なキーワードになると思う。言い方を変えると「誰が聞いても分かるようにできるだけ分かりやすく伝える」ということでもある。