負けて、任せて、参って、待つ

野口体操、野口三千三先生の言葉。(野口体操教室 - 楽天ブログ


自分の能動的な努力というのは、限界がある。なんでもかんでも自分の力でやろうとするところに文字通り「無理」があるのである。「理」(自然の法則を)「無視」しているのだ。


どうすれば、「無理」が「道理」に変わるのか。それには、自然法則をいかに活用するかを考えてみればよい。「負けて、任せて、参って、待つ」すなわち、力を抜いて、大きな自然の力と叡智にゆだねるということだ。


この「ゆだねる」ということが精神のあり方と大いに関連している。いかに「自分」の枠組みから抜け出し、大いなるものに身を任せることが出来るか。それを本当の「自立」(=自分で立つこと)というのだろう。


大自然にゆだねられないと、自立できずに、自分の存在を人にゆだねたりとかしてしまう。そうなると依存の関係、甘えの関係になってしまうのだ。