触覚とつながり感覚

bon-naoto2005-11-07

ボディ・コーディネーションの坂本先生、そして、野口体操の故、野口三千三先生が同じことをおっしゃっていた。それは、


「全ての感覚は触覚の変化したもので、あらゆる感覚の原点は触覚である」


ということだ。外界と接しているのは皮膚である。目や耳や舌も本来皮膚が変化したものであり、それが、それぞれの刺激を感じるように特化しているのだ。


この「触れる」ということは、実に多くの情報を含んでいる。皮膚を通して伝わってくる情報。


皮膚は「皮膚呼吸」で外界とつながっている。皮膚呼吸ができなくなると、人間は死んでしまう。自分の存在は、皮膚から中だけに閉じられたものでは本来ない。皮膚は、自分と外界とを隔てる境界ではあるが、それは、外界と自分とをつなぐ窓口ともなっている。


「皮膚を開く」というのはあまり適切な表現ではないかもしれないが、多くのものとつながるきっかけになる。自然とつながる感覚、人とつながる感覚、自分は一人ではないという感覚・・・・・・*1

*1:写真は「toshiの写真箱」から