身体が一つになる感覚

bon-naoto2005-12-06

ほぼ毎日であるが、気功と太極拳をやっている。気功では立ったまま、全身を感じていき、太極拳はゆっくりと動いていく。やっている中で「身体が一つになる感覚」が出てくることがある。全身がばらばらでなく、一つにまとまっている感覚。


本来全身はひとつながりのものであるから、動きもバラバラには出来ないはず。しかし、全身を感じることを怠ると、どうしても作用点に近いところに力を入れがちになるのだ。そうすると、全身の「つながり感覚」は薄れていってしまう。


この「つながり感覚」は心理面も大きく影響していて、焦ったり、いらだったり、あるいは、自慢げな意識というか、変にカッコつけたりした気分になったりしたときは、たちどころに消えてしまう。


「つながり感覚」を上手く感じられると、その場でずっと立っていたり、手を頭の上に上げていても殆ど疲労が感じられないという不思議なことが起こる。手を頭上に上げながら、「そのままの姿勢でずっとい続けたい」という感じになるのだ。


一つには「先入観」というものがあって、「手をずっと上げ続けたら疲れるからできないに違いない」という思いがあるのだろう。「つながり感覚」が得られたときには、そんな思いも消えてしまっている。何も考えず、ただ「今の自分」があるだけである。


これは、私の仮説だが、全身の各部位がネットワークでつながり、情報を伝え合うようになると、身体の各部位が「今の自分はどう動くべきか」ということを自分で判断し、動けるようになるのだと思う(勿論脳からの指令はあるであろうが比喩的な表現として)。全身が連動して協調すれば、さして努力感はなくてもすごい力を出せるということは十分にあることだろう。*1


今日の一句:身体が有機的なネットワークで一つにつながる

*1:写真は「toshiの写真箱」