死ぬのも恐くない

bon-naoto2005-12-07

今日、大学時代の恩師F先生と、一緒に昼食をとろうということになった。場所は大学の同窓生の会館のレストラン。大学時代は、あまり親身になって話をした先生はいなかったのだが、F先生は、唯一真剣に自分の話を聞いてくれ、受け止めてくれた方であった。


先生は「敬虔な」という言葉がぴったり来るキリスト者である(おそらくご本人にそう言ったら否定されることだろうが)。色んな話をしたが、話の流れで失礼とは思いながら「F先生は死ぬのが恐いですか?」と聞いてみた。日常生活ではそんな会話をすることもないだろうが、先生にはこんなことを聞いても真剣に受け止めてくださるのだ。


F先生によれば、「死ぬのは全く恐くない。むしろ、この人生は準備段階であり、まさに死んでからがスタートなのだと思っている。それは、イエス様と一つになれるから、そして仲間と会うことができるから」ということであった。顔を見ると、嘘やてらいやカッコつけでは全くないことが分かる。真摯に、心のそこからそう思っていらっしゃるようであった。


ここまでハッキリと「死ぬのは恐くない」と言える人には出会ったことがなかったので、とても新鮮であり、感銘を受けた。先生は、聖書の言葉を手がかりに進んでこられたが、真理に至る道は他にもあるのだろうし、私は、ここでキリストの教えだけが素晴らしいという宣伝をするつもりはない。それよりも何よりも、私が感動したのは「人間がこんな認識を持てるんだ」ということである。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」