身体の全体性
背中の上部が固いのをなんとかしたいとずっと思っていた。意識してやっていると、だいぶ以前と比べてほぐれてきた様な気はするのだが、でもまだまだだと思っていたのである。そうしたら、フッとこんなことに気がついた。
「背中の上部が固いのは、腰が固いからだ」
腰に力が入ると、腰が反る。反って前傾した分のバランスを取るために、背骨上部は後傾することになる。いわゆる「背骨のS字カーブ」だ。しかも、腰が反ったまま固くなっていたら、当然バランスと取るために、背骨上部も後傾したまま、固まるはずではないか。
腰が、固まって融通が利かないから、そのバランスを取るように背骨上部も固まって融通が利かないようにしているのである。腰も背中も「そういうものだ」と思っているのだ。
ということは、背骨上部をほぐそうと思ったら、そこだけやっていても駄目で、もっと根本にある腰からアプローチしなければならないということだ。背中の上だけ一時的にほぐれても、腰がそのままだったら、段々元にもどってしまうかもしれない。
「身体は小宇宙」と言われるが、そういわれる所以は、あらゆる部分が相互連関しているからである。*1
今日の一句:部分の修正も全体から
*1:写真は「toshiの写真箱」