「祈り」と「呪い」と「乗り」
「祈り」と「呪い」。なんと語源は同じだそうなのである。言われてみると、なるほどな、という気はするが、ちょっと新鮮だ。野口体操のブログから。
そして、両者に通ずる語源とは「乗り」なのだそうだ。
「乗り」とは、面白い言葉であると思う。「車に乗る」とは、自分は動かないで、車が自分を勝手に運んでいってくれることである。自動的、快適、らくちん、スムーズ、調和、アドリブ、リアルタイム、生成的、いま・・・・・・そんな言葉とよくつながる。
運動における「乗り」もたいへん重要だ。特に、野口体操で重要なのは、「地球の中心に乗る」ことである。余計な力を抜いて、自分の身体の重みを地球にまかせきることを示す。そうしていると、地球とのつながりが思い出されてくることだろう。人間の自然の一部なのだから、地球とのつながりを再認識することは、とても大事なことだ。
「任せるところは、思い切り任せていい」というのは、ものすごい安心感を生む。任せられないと、人のことが信頼できなくなる。自分が世界から切り離されているようで、孤独になる。自分の身体のあり方を変えることで、周りとの関係が変わっていく。任せることで色んなものとつながっていくのだ。*1
今日の一句:乗って世界の見方が変わる
*1:写真は「toshiの写真箱」