一期一会

bon-naoto2006-01-04

「一期一会」というのは、いい言葉だと思う。今生きている時間を大切に出来る。人との出会いも二度はない。チャンスは一回しかないのだ。


「失敗したら次に頑張ればいいよ」「きっとこの経験は後で生きるよ」「人生いろんなことがあるよ」などなど、失敗した後で言い訳はいくらでも考えることができる。あるいは「生まれ変わって来世ではきっと幸せになれるよ」とか。


でも、そんな甘っちょろい言い訳を颯爽と吹き飛ばしてくれるのがこの「一期一会」という言葉である。結果に囚われることなく、今に全力を尽くせ、ということだ。


岡本太郎の本に書いてあったが、「出会う」というのは、人に出会うことであると同時に、その瞬間瞬間に自分自身「己(おのれ)」に出会っているのだそうだ。太郎は「己に出会えば己を殺せ」と言っていた。「己を殺す」とは、現実のありのままの自分を見ようとせずに、現状維持で生きようとする自分と決別することだ。


過去の思い出にいつまでも浸っている暇はない。過去の栄光だの、成功だの、失敗だの、傷だの、そんなものはどっかにしまっておいて、どんどんどんどん今を生きていけばいいのである。


年が改まったのは、単なる通過点と言えばそれまでだが、でもそれを契機に思いを新たにすることは出来る。よりレベルの高い自分を目指して。去年よりも一歩前に進もう。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」