悪しき学習パターン

bon-naoto2006-03-10

人間に、役に立ついい情報をずっと与え続けると、誰でも天才になれるのではないかと思うことがある。正に「天」が与えた「才能」と言うべき、歴史に残るようなすごい人は難しいかもしれないが、でも、かなりのレベルまで行くことは誰でも可能なのではないだろうか。


では、どうして天才って限られた人しかになれないのか。それは「悪しき学習パターン」を習得してしまうからではないだろうか。そのまま素直にやればいいものを余計なものが邪魔をするから世界をクリアに見ることができなくなり、必要な情報が入ってこないし、身に着けることができないのである。


典型的なものに、テストの点を取るためだけの丸暗記勉強というものがある。その情報が自分にとって意味があるのか考えることもなく、ただ、自分の中に詰め込んでいく作業。まあ、時にはそういうことが必要なこともあるだろうが、ずっとそれを続けていったら、頭は確実に使えなくなっていくだろう。


大事なことは、「自分にとって意味がある」と感じられる情報を積み上げていくことなのだ。そのためには「自分で頭を使って考える」と言う作業がどうしても必要になる。これは、自分の中にインプットされた情報の再編成作業である。自分の頭で考えることによって、自分の中で使用できる情報が整理されることになる。


また、過度な権威主義、これもいけない。「偉い先生がこう言っているから」みたいな判断を行うことである。これも自分の頭で考えたことを信頼せずに、権威に自分の判断をゆだねてしまい、それに従おうとする態度である。これをずっと続けていくとどんどん頭が使えなくなっていく。気持ち悪く依存しあう関係も生まれてしまう。


自分が身に着けてしまった余計なパターンに気づいていくこと。そして、それを取り除いていくことで、自分で使える情報が明確になってくる。学習の速度も速くなっていくだろう。人間が本来の力を全部出し切ったら、きっとすごいことができるのだと思う。本来の人間の姿とは、きっとそういうものなのだ。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」