天才の学習
ある人が長年かかって習得したエッセンスを人に伝えるとき、その結果のみを教えようとすることがある。
でも、そこに到達するまでは、何年もの月日を要したのだ。それを、ただ結果だけ教えても、人によってはそれを理解し、身につけることは難しいだろう。結果とそれを習得するためのプロセスはハッキリと分けて考える必要がある。
AとBとCをやって「Aが本質だから、BやCは意味がないのだ」と言っても、その認識はAとBとCをやったからこそ生まれてきたのである。Aだけをやって、その本質に到達することが本当にできるのかどうか。ここは、改めてよく考える必要があるだろう。
かといって、それを習得するまでに、同じように何年もかかるのでは、何のための本質かが分からなくなってしまう。
だから、目的に向けて本当に必要なもののみを抽出する力が要る。
天才の学習とは、単なる結果のみを追い求めるのではなく、それに至るプロセスまでを含めて理解するということだろう。*1
*1:写真は「toshiの写真箱」