復讐は同レベル

bon-naoto2006-03-29

人生、長い間生きていればそれはいろんなことがある。時には「必殺仕事人」にでもなって、憂さを晴らしたいときもあるだろう。


でも、復讐というのは、結局同レベルのことである。


5歳の子供に「ばーか」って言われても、別に腹は立たない。ここで「何だと、このガキ!」といって報復しようとする人は、余程心の余裕のない人である(笑)。それも思考が全く5歳児の段階に戻っている。同レベルなのだ。


ここまで極端ではなくても、似たような例は結構あるのではなかろうか。こうした思考に陥っているときは、必ず自分が「いま」から外れている。過去のイメージの洪水に飲み込まれていると言ってもよい。その人は、今の現象に対して怒っているのではなく、今の現象を引き金として、過去に蓄積された自分のイメージに対して怒っているのである。


人のことは、じっくりと余裕を持って眺めてみれば、理解できるものである。どうして、この人はこういうことを言ったりやったりするのかと言う観点で見てみると、結構その人のことが分かる。子供の時に、十分に自分を認められなかったのかもしれない。人に対する表現の手段が乏しいのかもしれない。


相手のことを理解できているならば、別に徒に腹を立てることもない。余計なことで怒ったりするのもエネルギーの浪費というものである。


じっくりと人を観察し、理解につとめてみる。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」