スペース(=遊び)を空けておく
部屋の中に荷物を沢山入れておくと、その分だけ部屋の中の荷物は移動しにくくなってしまう。ぎゅうぎゅう詰めになればなるほど、身動きが取れなくなる。
野口体操でもよく言われることだが、身体の中が「空いている」ということが、よい動きを行うための重要なポイントとなる。
「管(くだ)」ということが野口体操で出てくる。管の本質は、周りがゴムか、鉄か、木かといったような材質にあるのではなく、空いているその通り道にあるという。そして管が詰まってしまえば中身が流れなくなるのは言うまでもない。これを「中身=情報」と言い換えれば、情報が通じなくなってしまうということだ。
「詰め込み教育」などという言葉もあるが、とかく、頭の中に自分で実感できない、つまり活用できない知識や概念などを詰め込みすぎると、ちょうど荷物一杯の部屋のように、その分だけ人間は自由を失ってしまう。
情報を十分に活用するためには、必要なときに自由に持ってこれるように十分にスペースを空けておく必要があるのだ。*1
*1:写真は「toshiの写真箱」