過去を超えて

bon-naoto2006-05-04

「あの時ああいうことがあったから今の自分がある」というのは、人間ならば誰にでもよくある考え方だろう。


これが、ポジティブなものならいいのだろうが、ネガティブな結びつきというものもある。「あのとき、人からひどいことを言われたから」「あの意地悪な人さえいなければ」「あの人のアドバイスなんか聞かなければよかった」「うちの親がもう少し理解のある人だったら」「あの時、事故にあって怪我をしたから」などなど。


でも、それって「今の自分」の存在を過去の特定の出来事結び付けることによって自分の心を安定させている。これは「今の自分は何もできない、状況を自分で打開することができない」と暗に認めていることにもなる。自分の力というのを認めないで、人や過去の出来事のせいにして安心しているのだ。


過去に何があったとしても、今の自分のあり方は自分で選ぶことができる。これが出来る人こそ本当に自由な人ということになるだろう。


「自由」とは「自ら」を「由」しとするということだ。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」