五感を統一する

bon-naoto2006-10-13

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚・・・・・・人間の感覚は、五つに分かれているとされる。でも、「原初生命体」であるアメーバはどうかというと、分化していない一つの感覚である。見ることも、聞くことも、味わうことも全部一つの細胞がやっている。


感覚を五つに特化させたことにより、人間は、情報を収集する能力を格段に高めた。でも、おそらくそれにより、それぞれの感覚を別なものとして処理してしまい。統合することを忘れてしまっているのではないか。ちょうど、大きな組織が専門家の集団に分裂してしまって、グループ同士の連携が取れず、動きが悪くなるように。いい組織というのは、構成員の連絡がよく取れている。それぞれが、何をやっているかがよく見えている。


人間も、もともとは受精卵というひとつの細胞だったのだから、細胞自体がアメーバのように見ることも聞くことも味わうことも、ごく僅かかもしれないが、できるはずなのだ。


特化した感覚も勿論大事なのだが、「全身で見る」とか「全身で聞く」とか「全身で味わう」といったことがやはり基本になるのだろう。*1

*1:写真は「AMANO KAZAOTO 高画質館」