自分のことは分からない

bon-naoto2006-10-17

自分で自分のことを知るというのは、なかなか難しいことだ。例えば、自分がどれくらい余計な力を使っているかということも、自分で知るのは難しい。自分ではこれが当たり前だと心のどこかで思っていて、それを超えた自分の姿を描くことってなかなかできない。


太極拳合気柔術で対人の稽古をしていると、自分に余計な力が入っていることに気がつく。自分ひとりでは結構出来ているつもりでも、人とやると全然だったりする。その意味で人と練習するのはやっぱり貴重だ。


かように自分のことを知ることは難しいことだけれど、でも、視点をちょっとずらせばまた見方も変わる。「今よりももっと違う自分の姿もありえる」→「例えばそんな自分ってどんな感じなんだろう」と想像力を駆使して、自分の感覚を研ぎ澄まし、描いてみるのだ。本当に実感を伴って描くことができれば、もうそれは実現したということと殆ど同じ状態になるのだろう*1

*1:写真は「AMANO KAZAOTO 高画質館」