自分を知る

bon-naoto2006-12-01

クルマでいったら、その能力を最大限に発揮させ、かつ安全に運転するためには、どれくらいの速度が出るのかとか、ハンドルを切ったらどれくらい曲がるのかとか、アクセルを踏んだらどれくらい加速するのかといった基本的なことを知っておく必要がある。


自分の運転するクルマが大型トラックなのか、スポーツカーなのか、軽自動車なのか、それによって走り方も決まってくるのだ。


これは、当たり前のことのように思えるが、でも、自分自身となるとなかなか難しい。クルマは、外部にある目に見える存在だから分かりやすいが、自分がどうなっているかということは、もっと気がつきにくいのだ。


自分で自分のことは分かっていると思っていても、実はあまりよく分かっていないというのが、本当のところではないか。自分というものが、どんな性質を持っているものなのかを、殆どの人は知ろうとも確認しようともしないで、生きている。


別に、知らなくても生きていくことはできるのだが、でも、何かで自分が進歩したい、成し遂げたい、成長したいというときに、自分のことを知ることはとても役に立つ。


そして、自分のことを知るときには、身体を通すと分かりやすい。関節はどのくらい曲がるのかとか、脚の重さはどれくらいなのかとか、呼吸はどれくらい入るのかとか、今の自分の身体の状態が、嘘をつくことなくありのままの自分の姿を教えてくれる。*1

*1:写真は「AMANO KAZAOTO 高画質館」