記憶力の使い方

bon-naoto2007-02-23

人間の記憶力には限界がある。頭の中が知識で一杯になっていると、それに捉われるあまり、却って自由な発想や思考ができなくなることもある。


「情報そのもの」を記憶するよりは、「どうすればその情報が最も効率よく手に入るか」を覚えておいた方が融通が利き、いろんなことに応用できるだろう。「情報そのもの」は手に入れたいときに手に入れて、用が済んだら忘れてしまえばいいのだ。状況が変われば、その都度必要とする情報も変わってくる。そんなときに、かつては役に立ったからといっていつまでも同じ情報にしがみつく必要はないのである。「情報を処理するための情報」を持っていれば、効率よく情報が処理できる。


「忘れる」というのは、ネガティブに捉えられるときもあるが、クリエイティブであるためには非常に重要な要素だ。「捕まえる→構築する→利用する→手放す」と、この一連のサイクルが伴ってはじめてクリエイティブであるといえるのではないか。「そうじ力」という本もあったが、きちんと掃除をすることなども、余計な情報を手放すという意味で、新たな自分を構築する行為だろう*1

*1:写真は「AMANO KAZAOTO 高画質館」