仮面ライダーに「侍魂」を学ぶ

http://jobs.itmedia.co.jp/itm/life/samurai/173_1.html


何気なく、IT関連のサイトを見ていたら、俳優の藤岡弘、のインタビュー記事が載っていた。藤岡さんは、仮面ライダー1号の役を演じた人である。ウルトラマンと並び、特撮ヒーローの元祖ともいうべき存在だ。芸名は「藤岡弘、」で最後に「、」がついている。これは、人間はいつまでも成長の途上にある存在であるから、という意味でつけていると聞いたことがある。


藤岡さんのインタビュー記事から。「昔の日本には、多くの侍がいました。侍とは、人間力を磨くために、たゆまぬ修練と精進を続け、世のため人のために己を捧げて生きる品性を伴う人格者のことです。

侍が実践するものに、「足るを知る」精神があります。人間の欲望にはキリがなく、何かを得てもまた別のものが欲しくなるものです。しかし、キリがないのであれば、欲望を永久に追い続けることは無意味になります。目の前にあるものを受け入れ感謝する、この「足るを知る」精神こそ、我々が実践すべき“侍イズム” なのです。」


この言葉から「侍」という存在の意味がよく分かった。たゆまぬ修練と精進で己を鍛え上げ、そしてその能力を自己の満足といった小さなエゴイズムのために使うのではなく、人のことを思い、世のことを思い、己をささげて生きる存在、それが「侍」である。思えば、仮面ライダーも人類の平和のために、悪の組織ショッカーと命を賭けて戦う存在であった。少年は、仮面ライダーから「侍魂」を学んでいたのだ。


少しでも近づけるように精進しよう。藤岡さん、ありがとう。