上達の構造

練習を繰り返しても成果が思うように見られないことがある。しかし、それをずっと続けていくと、あるときフッとできるようになっているものだ。


人間が物事を習得するときは、必ずこの経過をたどる。上達というのは、いつもさりげない。しかし、その「停滞している時」が、不要なものなのかというと決してそうではなく、そのときに物事の本質が脳にインプットされているのであり、やはり必要不可欠なものなのである。


何の分野にせよ、その道に長けた人が、結果だけではなくプロセスを大事にする理由もそこにある。一見何の進化も見られない「停滞状態」から、ポーンとある日飛んで成長するのも、一連のプロセスだからである。