本物を見極める眼

「本物を見極める眼」というのがある。事前の情報や先入観にとらわれず、物事のありのままを見て判断することは、なかなか難しい。


テレビに出てるだの、その道の権威だの、本を沢山出しているだの、そういう情報があると、知らず知らずのうちに、「その人はすごい」と思いがちになる。自分で判断をする前にである。でも、世間の評価がどうであれ、一度は自分の感性で見てどうなのか、判断すべきなのだ。これが「物事に責任を取る」ということでもある。自分で判断せず、人の評価を基準にして決めるのは無責任な態度である。後で「あいつがああ言ったから」と責任を転嫁できるからだ。


自分の感性を信じずして、一体何を信じるというのか。


必ずしも、有名ではないかもしれない、稼ぎもそんなにないかもしれない、社会的には、多くの人の一人かもしれない。でも、心の奥底でどこか通じるものがあったら、それがその人にとっての本物の師匠なのだ。