親バカ

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/da/13/index2.html

あるサイトで興味深い記事をみつけた。そのまま引用。


「ある少年の父親はプロ入りまで考えたほどの野球選手で、我が子にも同じ野球選手の道を歩ませようとした。ところが、子どもはその気が全くない。その子はスポーツよりも絵を描く方が好きだったのだ。

 だが、父親は子どもを認めず、「巨人の星」の父親のようにいつも怒鳴りつけていた。

 ある時、その子の描いた絵がなんと文部大臣賞を受賞した。普通の親なら大喜びするところを、父親は怒って賞状をビリビリと破いてしまった。

 結果的に、その子は野球選手にはならず、大人になった今では家にも寄りつかなくなった。父親の顔も見たくないという。その父親は今ごろになって反省しているが遅すぎる。」


この記事を読んで、思わず怒りがこみ上げてきた。「親バカ」という言葉があるが、まさに典型的なケースだろう。大人になって子供が家によりつかなくなったとあるが、当然だ。


こんな例はきっと山ほどあるに違いない。勿論親の期待通りに、プロ野球選手になる子供もいるだろうが、そんなのはホンの一握りだ。


なによりも悲しいのは、子供が自分のやりたいこと、好きなことを分かっているのに、それを親が認めていないこと、そして、自分の理想を強制的に子供に押し付けていることだ。


親はそれが子供への一番の「愛情」だと思っている。そして「子供だから分からないだろう」と高をくくっているのかもしれない。でも子供には大事なことは全部伝わっている。


自分の意見はもちろんあっていいけど、親と子供、大人と子供の関係であっても根本は「対話」ではないか。「対話」の基本は、まず自分をオープンにして相手の存在を認めること、相手の主張を聴くことである。


言葉以前の問題として「対話」はある。